「Kaspersky Endpoint Security 10 for Linux」の最新日本語版の提供を開始。写真は暗号化攻撃を検知した画面(提供:カスペルスキー)

カスペルスキーは、法人用Linuxサーバー向けセキュリティ製品「Kaspersky Endpoint Security 10 for Linux」の最新版(バージョン10.1.0.5960)の日本語版を26日から提供開始した。LinuxOSが稼働するサーバー・ワークステーションを対象に、近年増え続けているランサムウェア攻撃に対する防御機能を高め、ファイル変更操作の監視機能も強化した。 

ランサムウェアは、PCやサーバー内のファイルを暗号化して、身代金を払わない限りデータ利用できなくするサイバー攻撃の一つ。2017年5月には「WannaCry」が世界中に被害が拡大した。国内企業も被害を受けており、被害対象が個人だけでなく法人にも広がりつつあるという。

同社ではランサムウェアへの対策を幅広く強化するため、今回2016年4月にWindowsサーバー向け製品に導入した「アンチクリプター機能」をLinuxサーバー向けの製品にも追加。共有ディレクトリに保管されているファイルに対してネットワーク外から暗号化を試みると攻撃として検出しアクセスを遮断し、攻撃側のコンピュータを自動的に信頼しないホストとして認識し、度重なる攻撃を防御する。

さらに今回初めて「ファイル変更監視機能」を追加。監視対象に設定したネットワーク上のシステムファイルやアプリケーションにユーザーアクセス権やオブジェクト属性への変更操作をログ記録し、実行操作を特定。管理者にアラートで知らせる。この機能は近くWindowsサーバー向け製品にも実装される見込み。

価格は最小構成の10クライアントで3万2000円(税別)から。パートナー企業経由で販売する。

■ニュースリリースはこちら
http://www.kaspersky.co.jp/about/news/product/2018/pro26042018

(了)

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リスク対策.com:峰田 慎二