2018/04/25
ニュープロダクツ
IoT企画・開発のバニーホップは24日、既存機器をインターネットを経由して遠隔操作できる「IoTコネクター」の販売を開始したと発表した。オフィスのドア・照明・空調機器や工場の製造機器など、既存設備の無電圧接点を同製品に接続することで設備をIoT化できる。各種センサーやモニタリングシステムと既存設備を連携させることで、外気に応じた室内環境の自動調整や、在庫状況に応じた設備の自動制御などのシステムが安価に構築できる。
発売する機種は3種。ローコスト型の「IoT Connector」(ICO−2)は2口の接続端子とLANポートのみの最小限仕様。「IoT Connector LTE」はLTE回線により無線通信が可能。EthernetとLTE回線を二重化させた高信頼型の「IoT Connector PRO」は8口の接続端子を持つ。価格はそれぞれ「IoT Connectot」が10万円程度/台、「IoT Connector LTE」12万円程度/台、「IoT Connector PRO」が20万円程度/台。
制御対象機器は、無電圧接点入力を備えている産業用機器。例えば自動ドア、シャッター、電気錠、照明、空調機、緊急警報装置といった建設設備のほか、工場の製造機械なども含まれる。
操作はスマホやPCのブラウザ上のAPIを経由して行う。同社では現在、操作プログラムの開発受託も行っており、これまでにマンションのエントランス自動ドアに接続した「居住者のスマホで開けられる後付オートロックシステム」や、イルミネーション照明に接続した「イルミネーション点消灯時刻をインターネット上のカレンダーと同期させるシステム」などの構築例があるという。また今後は製品購入企業が自ら操作プログラムを構築できるよう、汎用のウェブAPIプログラムを開発中。現在サンプル版でも既存機器のオン・オフ操作ができるという。
■ニュースリリースはこちら
https://www.bunnyhop.jp/products/iot-connector/
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:峰田 慎二
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方