2018/04/24
防災・危機管理ニュース

情報処理推進機構(IPA)は19日、ゴールデンウィーク(GW)を迎えるにあたり、休暇中のウィルス感染や不正アクセスなどの被害が発生しないよう企業向けに注意喚起と対策を呼びかけた。万が一の連絡体制のほか、休暇中の機器からの情報漏えいやウイルス感染への配慮、休暇後のOS・ソフトのアップデート、などを提案している。
システム管理者と一般社員に分けて対策を提案している。システム管理者向けには、休暇前の事前対策として、(1)不測の事態が発生した場合に備え、社内・委託先を含めた緊急連絡体制を確認すること(2)サーバー・PCなど休暇中に使用しない機器の電源を切ることーを提案した。さらに休暇明けの対策として(1)OSや各種ソフトウェアの修正プログラムを確認し適用すること(2)休暇中電源を切っていたPCのセキュリティソフトの定義ファイルを更新すること(3)サーバーなどの機器に不審なアクセスが発生していないか各種ログを確認すること-を説明した。
さらに一般社員の対策として、休暇前には(1)機器やデータの持ち出しする際のルールを確認し順守すること(2)休暇中に社内ネットワークに接続する場合の接続ルールを確認し順守すること(3)使用しない機器の電源を切ることーを提案。また休暇中は持ち出した機器やデータの厳重な管理を行うようアドバイスした。さらに休暇明けも、管理者同様修正プログラムの適用、セキュリティソフトの定義ファイル更新を徹底することに加えて、持ち出した機器のウィルスチェックすること、休暇中にたまったメールの中にまぎれた不審メールの添付ファイルを開いたり、本文内のURLにアクセスしないよう注意することも呼びかけた。
■詳細はこちら
https://www.ipa.go.jp/security/measures/index.html
(了)
リスク対策.com:峰田 慎二
- keyword
- IPA
- GW
- サイバーセキュリティ
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/01
-
-
-
-
-
全社員が「リスクオーナー」リーダーに実践教育
エイブルホールディングス(東京都港区、平田竜史代表取締役社長)は、組織的なリスクマネジメント文化を育むために、土台となる組織風土の構築を進める。全役職員をリスクオーナーに位置づけてリスクマネジメントの自覚を高め、多彩な研修で役職に合致したレベルアップを目指す。
2025/03/18
-
ソリューションを提示しても経営には響かない
企業を取り巻くデジタルリスクはますます多様化。サイバー攻撃や内部からの情報漏えいのような従来型リスクが進展の様相を見せる一方で、生成 AI のような最新テクノロジーの登場や、国際政治の再編による世界的なパワーバランスの変動への対応が求められている。2025 年のデジタルリスク管理における重要ポイントはどこか。ガートナージャパンでセキュリティーとプライバシー領域の調査、分析を担当する礒田優一氏に聞いた。
2025/03/17
-
-
-
なぜ下請法の勧告が急増しているのか?公取委が注視する金型の無料保管と下請代金の減額
2024年度は下請法の勧告件数が17件と、直近10年で最多を昨年に続き更新している。急増しているのが金型の保管に関する勧告だ。大手ポンプメーカーの荏原製作所、自動車メーカーのトヨタや日産の子会社などへの勧告が相次いだ。また、家電量販店のビックカメラは支払代金の不当な減額で、出版ではKADOKAWAが買いたたきで勧告を受けた。なぜ、下請法による勧告が増えているのか。独占禁止法と下請法に詳しい日比谷総合法律事務所の多田敏明弁護士に聞いた。
2025/03/14
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方