「Traps5.0」の操作画面。同じく同社が提供するクラウドベースの脅威解析サービス「WildFire」と連携して脅威を検出できる(画像提供:パロアルトネットワークス)

サイバーセキュリティソリューションの開発・提供をおこなうパロアルトネットワークスは12日、標的型攻撃を防御する端末向けセキュリティソリューション「Traps(トラップス)」の最新版「Traps5.0」を日本国内で提供開始すると発表した。同製品として初めてクラウドに対応。従来のアンチウイルスソフトでは防げない高度なサイバー攻撃や標的型攻撃を端末上で防御を実現する。同社が提案する次世代セキュリティプラットフォームによりクラウドによって機能連携することで、攻撃の検出から防御までの自動化を拡張していくことができる。

「Traps」は、PCやサーバー、POSなどエンドポイント(端末)の保護に特化したセキュリティソリューション。エンドポイント上で攻撃が動き出す瞬間に攻撃を止めることで、被害を未然に防ぐ。従来のアンチウイルスソフトでは防げない高度なサイバー攻撃や標的型攻撃を阻止できるのが強み。日本では2015年5月から提供開始している。

12日から提供された最新版では、同製品として初めてクラウド化に対応。端末管理をクラウド上で行えるほか、収集したエンドポイントログ100GB分を蓄積できるクラウドストレージを標準で搭載する。蓄積されたログは同社主力の次世代ファイヤーウォールと連携し、サイバー攻撃の検出から防御までセキュリティ自動化を実現する。このほかクラウドサービスで利用されることが多いLinuxへの対応や、任意のタイミングでエンドポイントやリムーバブルドライブに対するスキャンが可能など、幅広いユーザーのニーズに対応した。

既存の「Traps」ユーザーは無料で最新版にアップグレードできる。新規導入の場合の費用は、取り扱いのベンダー各社に要問い合わせ。

■ニュースリリースはこちら
https://www.paloaltonetworks.jp/company/press/2018/palo-alto-networks-announces-advancements-to-its-traps-advanced-endpoint-protection-offering

(了)

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リスク対策.com:峰田 慎二