写真を拡大 地震時に建物の水平変位を計測し、建物管理者等に構造的な安全性の情報を迅速に通知して円滑な初動対応を支援する

三井住友建設と免制震ディバイスは10日、建物構造安全性情報提供サービス「ビルディングレコーダー」を開発し、事業としての展開を開始したと発表した。常時撮影するため、地震の揺れが収まった状況ではわからない最大変位(建物の最大振れ幅)と被災後の建物の傾きを把握することができる。クラウドサーバー上での解析とメールでの通知を行うため、建物管理者は被災建物の内部に立ち入ることなく迅速に安全性を確認することができ、円滑な初動対応を支援する。

対象建物の構造種別・階高・剛性などの設計情報に基づき、荷重と変形の関係を解析して同サービスにおける構造的な安全性の判定基準を設定。上階床スラブ下面の構造体に可視光カメラを設置し、下階床スラブ上面の構造体に設定したターゲットを常時撮影する。撮影した画像を解析することで建物の揺れ幅である層間変位を計算できる。クラウド上で判定基準と層間変位を解析し、本震と同規模震度の余震に対する建物の構造的な安全性を評価し、建物管理者に情報をメールで通知する。

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https://www.smcon.co.jp/topics/2018/04101300/

(了)

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リスク対策.com:横田 和子