JR九州主要駅の「お忘れ物預り所」では4月2日から専用アンテナが設置され、シールが掲示された。写真はJR博多駅(画像提供:MAMORIO社)

IoTとスマホを活用した忘れ物自動通知サービスを提供するMAMORIO(マモリオ)は、同社が販売する忘れ物防止タグと通信して紛失物を発見しやすくする専用アンテナをJR九州の主要13駅に今月から導入している。首都圏を中心に公共交通機関や商業施設で設置が拡大しているが、九州地方での導入は初めて。

「MAMORIO」は、通信可能な省電力タグを鍵や財布など身の回りのものにつけてスマートフォンアプリで登録しておくことで、紛失防止や早期発見に役立てるシステム。物品を置き忘れた際にスマートフォンに知らせてくれる「紛失防止アラート」機能、同じ製品利用者が紛失したものの近くを通った際に知らせてくれる「クラウドトラッキング」機能を利用できる。

このほか同社では駅や商業施設の遺失物センターに専用アンテナ「MAMORIO Spot」を設置することで、紛失物が届けられたときに持ち主に自動通知できる機能も持ち、この利用可能エリア拡大のためこれまで首都圏を中心に鉄道・バスの公共交通機関の遺失物センターや、商業施設・郵便局などで専用アンテナの導入を広げ、2月末時点で鉄道 13 社 63路線、バス3社 161 系統が導入してきた。今回JR九州の駅の中でも1日1万人以上が利用する主要13駅に対して「MAMORIO Spot」アンテナを設置し、紛失物の早期発見につなげる。同社アンテナの九州地方での設置は初めて。

同製品はクラウドファンディング方式で資金調達を行い2015年末に発売開始。タグ本体の大きさは縦35.5mm、横19mm。重量3gと、紛失防止タグとしては世界最小。価格は1個あたり3980円(税別)。

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(了)

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