2018/04/06
防災・危機管理ニュース

文部科学省は4日、「近年の災害から学ぶ避難所となる学校施設について~バリアフリー化の取組事例集~」を発表した。2016年の熊本地震など近年の災害の被災者の声をまとめ、過去の指針も用い避難所となる学校のバリアフリー化についての事例をまとめた。
事例集では熊本地震のほか同じ2016年に起こった鳥取県中部地震、2017年の九州北部豪雨で被災した地方自治体を対象にアンケートを実施。学校に避難した避難者の声をまとめた。「主な困った声」で多かったのは「屋内運動場と校舎における使いやすいトイレが設置されていなかった」が63%で最多。次いで「屋内運動場と外部の移動が困難だった」が22%。一方で主な良かった点も「屋内運動場と校舎における使いやすいトイレが設置されていた」が40%、「屋内運動場と外部の移動の円滑化が図られていた」が37%。多機能トイレやスロープ設置など、トイレの使いやすさや移動の容易さがなされていることで満足度が大きく変わることがわかった。
事例として、ライフラインが使える前提で、トイレについては車いす使用者がサポートなく利用できる多機能トイレの整備や洋式化、出入り口の段差の解消を紹介。校舎玄関や校舎内の移動をしやすいよう、昇降口のスロープ設置や校舎と廊下の間などにおける段差解消、階段の手すり設置などを紹介した。またバリアフリー情報の「見える化」として、初めて施設を利用する場合にもわかりやすい案内表示の設置や、避難所のバリアフリー情報のホームページでの紹介もあげられている。
■ニュースリリースはこちら
http://www.mext.go.jp/a_menu/shisetu/shuppan/1403195.htm
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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