社会課題をアートと情報デザインで解決した「ピクトグラムアート」

前回(「津波フラッグ」を知っていますか?)では、津波フラッグの説明をして代替案を発表するところで終わりました。それでは先に作品を発表してから説明していきます。

画像を拡大 津波注意報・津波警報・大津波警報の表示

作品名:「津波フラッグを振る人」でスマートに解決しましょう。

津波注意報 津波フラッグを振る人
https://youtu.be/HddLINss_pM

津波警報 津波フラッグを振る人
https://youtu.be/eiYAoGuUomM

大津波警報 津波フラッグを振る人
https://youtu.be/hHE96ngMBBg

2021年7月14日「津波フラッグを振る人」動画をYouTubeに公開しました。

今まで黙っていましたが、皆さんは気付いていましたか? 津波フラッグで、大津波警報、津波警報、津波注意報(以下、「津波警報など」という)をどのように表現するのか。例えば、大津波警報は、津波フラッグを大きく振る。津波警報は、津波フラッグを普通に振る。津波注意報は、津波フラッグを小さく振って表現するのでしょうか。

前述について調べてみましたが、記載されていません。もしかしたら津波フラッグを振りながら、補助的にサイレン、鐘、拡声器、メガホンなどの音、音声で津波警報などを伝えているのでしょう。

そうすると聴覚に障害をお持ちの方は、津波フラッグを振っていることしか分かりませんよね。当然にサイレン、鐘、拡声器、メガホンなどの音、音声が聞こえないので、大津波警報、津波警報、津波注意報の違いに気付かないですし、そもそも津波フラッグの赤と白の格子模様の旗の意味を知らなければ、「何かは分からないけど旗を振っているぞ!」になりかねません。

やはり津波フラッグでは、聴覚障害者への情報伝達ができません。また津波フラッグを考えた方は振り出しに戻ってしまいます。どこが根本的に間違っているのでしょうか?

画像を拡大 フラッグ・ピクトグラムとピクトグラムアートの違い