2018/03/28
防災・危機管理ニュース

国土交通省は27日、大規模倉庫の防火シャッターがカ確実に閉まるよう、防火基準見直しの告示を交付した。施行は4月1日付。アナログ感知器の電線ショート対策のため、耐熱テープを巻くか断路器の設置を義務づける。2017年2月の埼玉県三芳町のアスクル倉庫火災を受けた措置。
アスクル倉庫火災の後、国交省と消防庁で検討会を開き、2017年6月に報告書がとりまとめられた。今回の告示はこの内容に沿ったもの。同火災ではコンベヤーや物品が障害となったほか、電線のショートで感知器が働かず、2~3階のシャッターの約6割が閉まらなかった。
今回の告示で5万m2以上の倉庫でアナログ感知器を使う場合、加熱によるショート防止へ電線の端子部分に耐火テープを巻く、もしくは断路器を設置してショートした部分を系統から切り離し機能喪失を防ぐかの、いずれかの対策を行うよう義務づけた。
■ニュースリリースはこちら
http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000716.html
■関連記事「アスクル受け倉庫ごとの警防計画策定へ」
http://www.risktaisaku.com/articles/-/3126
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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