最大出力は従来製品から約20%向上。マイナス30°Cまでの低温環境下でも対応可能

リコーは、微弱な光でも高い発電性能を発揮する固体型色素増感太陽電池モジュール「RICOH EH DSSCシリーズ」の新製品(5284a/2832a/1719a)を提供する。最大出力を従来製品の約20%向上させ、摂氏マイナス30度までの低温環境下でも対応可能としたもの。照明機能の付いた冷凍用の倉庫やショーケース内のセンシングなど、多種多様な環境で使用できる。IoTデバイスの自立型電源として、製造・物流、スマートオフィス/ホーム、介護・医療(医薬品の保管)などの分野での活用を提案する。

同社の固体型色素増感太陽電池は、複合機の開発で培った有機感光体の技術を応用したもの。従来の液体型色素増感太陽電池における電解液を有機半導体材料等で構成することで、液漏れや腐食といった安全性や耐久性に対する課題を解決した。また、室内光源波長に適した有機材料の設計と、デバイス構造の最適化を実現することで、倉庫などの明るさの十分でない場所でも高効率の発電を可能とした。

製品仕様(5284a/2832a/1719a)は、大きさが52×84/28×32/17×19ミリメートル、厚さが1.4ミリメートル(3種類共通)、最大出力が276/48/13マイクロワット、開放電圧が5.4ボルト(3種類共通)、最大出力動作電圧が4.5ボルト(同)、最大出力動作電流が61.3/10.7/2.9マイクロアンペア。

同社は、製品評価用として3種類のモジュールがそれぞれ3個入った「Evaluation Set」を有償(オープン価格)で提供する。

プレスリリース

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リスク対策.com 編集部