2018/03/01
防災・危機管理ニュース
株式会社イオレは2月27日、同社が運営するグループコミュニケーション支援サービス「らくらく連絡網」会員3522名に対し、「防災と安否確認に関するアンケート調査」を実施したと発表した。指定避難所の場所を知っている人は約85%、防災用品では「電気製品」と「飲食品」が2大準備物、次いで「救急用品」と「衛生用品」になった。2017年の避難訓練への参加は約80%が「参加していない」、安否確認ツールについては「スマホ・携帯電話」を重要視する一方、これらが使用できなくなった時を想定して相手と相談した人は半数に満たないなどの結果が出た。
「お住まいの地域の指定避難所がどこか知っていますか?」とたずねたところ、84.9%が「知っている」と回答。「大規模災害の発生により自宅に入室できなかった場合、家族とどこで合流することになっていますか?」の問いには、80.1%が指定避難場所と答えた。
「災害時に備えて、持ち出せるように準備してあるもの」について質問したところ、懐中電灯やラジオなどの「電気製品」と食料や飲料水などの「飲食品」が2大準備物であることがわかった。次いで、ばんそうこうや常備薬などの「救急用品」、マスクやウェットティッシュなどの「衛生用品」が続いた。また、現金や預金通帳、印鑑などの「貴重品類」も上位となった。
「大規模災害を想定した避難訓練への、2017年の参加の有無」について聞いたところ、81.3%が避難訓練に参加していなかった。参加した避難訓練は、「地域(町内会など)」が1位、次いで会社に勤めている人の参加率が高かった「勤務先」、子どもがいる人の参加率が高かった「小学校」の順となった。
「大規模災害が発生した場合の安否確認の方法について相談した経験」を質問したところ、「配偶者」「子ども」と「相談した」と回答した人が多い結果となった。この両者については約半数が相談した結果、安否確認方法を決定したことがわかった。「安否確認の方法」について、対象者ごとに上位3つを挙げてもらった結果、「携帯電話・スマートフォンへ電話」が上位を占めた。「安否確認の相談の際、携帯電話やスマートフォンが使用できなくなった場合についても想定したか?」とたずねたところ、全ての対象者において、「想定していない」が半数以上という結果になった。
■ニュースリリースはこちら
http://www.eole.co.jp/pdf/20180227_press.pdf
(了)
リスク対策.com:横田 和子
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方