2018/02/07
防災・危機管理ニュース

北陸を中心に大雪による被害が拡大していることから内閣府は6日、「平成30年強い冬型の気圧配置による大雪等に係る関係省庁災害警戒会議」の第2回会合を開催。4日からの大雪で死者が出るなど被害状況の報告や今後の見込みについて関係省庁が集まり報告を行った。
消防庁による6日午後3時30分現在のまとめでは、5日に新潟県湯沢町において70歳代女性が除雪作業中に心肺停止、その後死亡を確認した。負傷者は重傷者が新潟県で3人、石川県と福井県で各1人の計5人、軽傷者は新潟県で3人、富山県1人、福井県2人の計6人となっている。
6日には福井県あらわ市の国道8号線で多数の車両が立ち往生。県知事の要請で陸上自衛隊約170人が出動した。6日午前10時30分現在での国土交通省のまとめでは鉄道は10事業者20路線で運転休止となった。
福井市では積雪が130cmを超え、1981年以来37年ぶりの大雪となっている。気象庁によると、7日午後6時までの24時間降雪量は多いところで北陸と東海で60cm、東北と近畿で50cmと予想。8日午後6時までの24時間降雪量は北陸で40~60cmを見込んでいる。小此木八郎・防災担当大臣は会議の冒頭、「大雪の地域では情報に注意するとともに、不要不急の外出や1人での除雪作業はしないようにしてほしい」と呼びかけた。
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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