消防庁がまとめたデータによると、救急搬送の半分弱が軽症だった

消防庁は19日、今年版の「救急・救助の現況」を公表した。2016年の救急車による救急出動件数は前年比2.6%増の620万9964件、搬送人員数も2.6%増の562万1218人で、どちらも過去最多となった。救急車の出動は5.1秒に1回のペースで、国民の23人に1人が搬送された計算となる。

事故種別で見ると「急病」が件数、人員数とも最多で件数は64.0%、人員数は64.2%を占める。次いで多いのは「一般負傷」でそれぞれ14.9%、15.1%。件数で次いで多いのは「転院搬送」が8.4%。人員数は「その他」で9.3%。「交通事故」は減少傾向にあり、件数は前年比2.5%減で全体に占める割合は7.9%、人員数は2.9%減で8.5%。

搬送人員の疾病程度は外来診療相当の「軽症」が49.3%、次いで入院診療となる「中等症」が41.0%、長期入院の「重症」が8.4%、「死亡」は1.4%で、軽症が半分弱を占めた。119番通報を受けてから現場に到着するまで要した時間である、現場到着所要時間の全国平均は前年比0.1分減の8.5分。通報を受けてから病院に収容するまで要した、病院収容所要時間の全国平均は同じく0.1分減の39.3分だった。

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https://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h29/12/291219_houdou_2.pdf

(了)

リスク対策.com:斯波 祐介