危機管理・BCP担当者がおさえておきたい最近の出来事を1か月分総まとめ。今回は「自然災害・国土強靭化」のカテゴリーから、12月のニュースをピックアップしました。自社の取り組みのおさらい、振り返りにご活用ください。

本記事は「月刊BCPリーダーズ」1月号に掲載したものです。同号では「自然災害・国土強靭化」のほかにも、12月の主なニュースをダイジェストで紹介しています。リスク対策.PRO会員はフリーで閲覧でき、PRO会員以外の方もダウンロードが可能です。
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ピックアップ

7月豪雨は過去最大クラス 37府県で被害確認

国土交通省が発表した2020年の土砂災害発生件数(速報値)によると、九州地方などで甚大な被害をもたらした令和2年7月豪雨は37府県で961件の被害を確認。一度の災害で被害を受けた都道府県の数としては、1982年の集計開始以来最多だった。発生件数も3番目に多く、歴史的な広域被害だったことが改めて示された。県別にみると熊本県が226件で最多だった。

ダイジェスト

【12 月4日】
・今世紀末の日本の気候を温暖化シナリオ別に予測 気象庁・文科省
今世紀末、日本では災害を招く猛暑や大雨が増加する。気象庁と文部科学省が報告書「日本の気候変動2020」で指摘。2種類の気温上昇シナリオのいずれも、温室効果ガスの排出削減に努めなければさらに厳しい。

【12 月11日】
・政府が国土強靱化へ新5カ年対策、現行の計画を上積み

【12 月12日】
・青森県で震度5弱

【12 月17日】
・日本海側など大雪警戒 車の立ち往生相次ぐ、新潟で12 人重軽傷

・茨城県で震度4

【12 月18日】
・伊豆諸島・利島で震度5弱

・大雪による関越道の車立ち往生3日目でなお1000台

【12 月21日】
・岩手で震度5弱 東日本大震災の余震と気象庁

【12 月22日】
・年間平均気温が日本、世界とも史上最高に 気象庁が速報値

2020 年の日本年間平均気温は、1~ 11 月の観測にもとづく速報値で、2010 年までの30 年間の平均値を1.07℃上回り、統計開始以来の最高値を記録。世界の年間平均気温も過去最高となり、地球温暖化の影響が考えられるという。

【12 月24日】
・水害時は「指示」で全員避難、勧告は廃止 内閣府

警戒レベルで2番目に高い「4」の避難情報のうち、来年から「避難勧告」を廃止し「避難指示」に一本化、住民全員が避難するよう求める。警戒レベルの「5」は名称を「災害発生情報」から「緊急安全確保」に改め、もはや避難所への移動が危険な段階で発令し、自宅や付近で少しでも危険が少ない場所に身を寄せるよう呼びかける。内閣府作業部会の最終報告で。