男女別に設置するのでプライバシーが守られ、雨や風に強い構造となっている

ゴトー工業株式会社(本社:埼玉県川口市)は、災害が発生した際の断水時などに、大人数が同時に使用できる仮設集合トイレ「みんなでトイレ」の販売を進めている。男女別に設置するのでプライバシーが守られ、雨や風に強い構造となっている。空いたスペースがあれば、どこでも場所を選ばず設置できる。車椅子用の個室もある。

男性用は7人用と15人用、女性用は7人用と14人用がある。一般的な1人用の場合、1人1回3分間トイレを使用すると1時間で20人が使うことになるが、7人用の場合は1時間に140人、14人用の場合は280人が使用できる。テント全体で風を受け、横幕は二重幕となっているので、雨漏りもなく風に強い構造となっている。汚水は貯水タンクと吸水タンク袋に収容されるので、駐車場や校庭など場所を選ばずに設営できる。

設置方法は、まずフレームを配置し、一体型のパーツを広げ組み立てる。次に天幕をかぶせフレームの支柱を片方ずつ起こし、補助支柱と下桁を固定。内幕を固定した後、外幕をそれぞれ取り付ける。小便器に成形バーを固定して形状を整え、排水ダクトは貯水タンクへセットする。大便器は工具不要で、ワンタッチで便座を広げる。「吸水トイレ袋」をセットし、トイレットペーパーと除菌スプレーを個室へ配置する。

「基本セット」と「トイレセット」を組み合わせ、収納人数や収納スペースに合わせて選べる。基本セットは、フレーム+天幕+横幕+内幕のテント本体、便座一式、貯水タンク、杭、ロープ。トイレセットは3日分と7日分があり、吸水トイレ袋、トイレットペーパー、除菌消臭スプレー、トイレ収納袋となる。価格は男性7名仕様+トイレセット3日用で58万円、女性7名仕様+トイレセット3日用で64万7000円(ともに定価/送料別・税抜き)。

同社は「帰宅困難受け入れ場所、避難指定場所、防火倉庫などにあらかじめ用意しておくことで、緊急時のパニックを軽減できる」としている。

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リスク対策.com:横田 和子