2017/10/06
ニュープロダクツ
ITガードは5日、ブループラネットワークスが手がける端末向けサイバーセキュリティシステム「AppGuard」(アップガード)の販売を本格的に展開すると発表した。米国政府機関にも採用された、検知型とは異なる隔離型のセキュリティ。2018年3月末までに10万ライセンス・7億円の販売を目指す。
AppGuardは米国のBlue Ridge Networks社が開発。米国政府機関で18年間採用され、セキュリティを破られたことがないという実績がある。ブループラネット社はANAホールディングスや電通など大手企業から110億円を調達し、AppGuard事業の買収を行った。未知のウィルスに対して対応が遅れてしまう検知型と違い、マルウェアに侵されたなどリスクのあるアプリケーションを隔離する方式をとっている。1度インストールするとアップデートも不要。
既に世界67カ国で展開し、約3000台のパソコンを使用する旅行業大手のエイチ・アイ・エスが採用している。クラウドで提供し、端末1台あたりの年間使用料は台数ボリュームが2000~4999台で7700円。導入台数1000台以上で別途初期導入費用が30万~50万円かかるが、台数が多いほど単価は割安となる。
5日の記者発表会でITガードの前田悟社長は「米国政府機関も信頼を置いているシステム。アップデートも不要で1度インストールするだけでいい」と評価。端末100台以下の導入は断る方針で、ターゲットを1000~3000台中心に、大口客の受注を図っていく。2018年秋以降はスマートフォンやIoT分野の展開も強化する方針。
■ニュースリリースはこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000027408.html
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:斯波 祐介
- keyword
- サイバーセキュリティ
- AppGuard
- マルウェア
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方