居住者向けに災害対策用パンフを配布

パンフレット「地震に備える」 
住人向けの事前対策を示したパンフレット「地震に備える」は、①家族で決めておくべきこと、②あらかじめ備えておくべきこと、③長谷工の「もしもカード」―の3部から構成されている。 

①の家族で決めておくべきことでは、◇安否確認の方法の共有◇避難場所と集合場所の確認◇勤務先、学校からの徒歩での帰宅ルートの確認◇家族情報の作成◇財産リストの作成―の5つの取り組みを勧めている。 

安 否確認方法では、NTT災害伝言ダイヤル171、携帯電話用「災害伝言板」ツイッターやフェイスブックなど、のソーシャルネットワークサービスの活用のほ か、家族が遠隔にいる親せきや友人を介して連絡をとる三角連絡法を推奨、伝言サービスについては、登録、録音や再生の方法なども説明している。 

② のあらかじめ備えておくべきことでは、◇身を守る対策◇災害備蓄品◇外出時に身につける物の3つをピックアップ。身を守る対策では、家具の転倒防止に先 だって、家具の配置を考えるコーナーを設けたり、窓や食器の飛散防止対策、押入・物入の収納物チェック、照明器具の落下防止対策や消火器の備えを推奨。災 害備蓄品については、3日分の食料と飲料水の確保、バスタブへの生活用水の貯水、懐中電灯やラジオ、簡易トイレといった被災時に欠かせない生活用品の備蓄 のほか、救急箱や生理用品などの衛生用品に加えて、万能ナイフやカイロといった、用意しておくと便利なものの備蓄も勧めている。


災害時に有効な「もしもカード」提案 
先の家族で決めておくべきことを記入し、お財布などに携帯してもらいたい長谷工独自の「もしもカード」も提案。パンフレットに付属している。裏表からなる カードには、NTT災害用伝言ダイヤル171の録音方法と再生方法が片面に、三角連絡法と集合場所、メモ欄がもう片面に印刷されている(写真)。

パンフレット「地震が起きたら」 
パンフレットの「地震が起きたら」には、地震発生時の居室内での行動をはじめ、揺れがおさまった後の行動、居室外の共用部分で注意を要することの説明、災害時に賢く暮らすアイデアのほか、避難に関する紹介コーナーもある。 

居室内の行動では、居場所に応じた身の安全の確保方法を紹介。揺れがおさまった後にはエレベーターを使わないこと、万が一閉じ込められたら、緊急通報ボタンで保守会社に通報、通じない場合は、携帯電話が使えるなら警察や消防に連絡するよう促している。 

共 用部分に関する注意では、天井や照明施設の落下の懸念がないか、外壁付近を避けて通行することなどを喚起。賢い暮らし方では、食事ごとに食器にラップを敷 くと食器洗いが不要になること、ツナ缶は中央に穴を開けてタコ糸を差し込むと、インスタントランプになるといった生活の知恵も紹介。 

自宅から避難する場合は、連絡先を書いたシートを自宅の玄関や管理組合が用意した掲示板に貼ったり、管理組合のポストに投函することを勧めている。