水上バスの「貨客混載」実験成果を災害時にも生かす(写真は3月10日の水上バスを使った防災訓練の様子)

東京都は3日、水上バスを運行する東京都公園協会、ヤマト運輸と水上バスを活用した「客貨混載」の実証実験を10~31日に行うと発表した。旅客を乗せて運航する水上バスに模擬貨物を搭載。将来の帰宅困難者と医療器材や救援物資の輸送も視野に入れた実験となる。

実験は隅田川沿いの浅草(二天門)、墨田区吾妻橋、両国、明石町・聖路加ガーデン前。東京を訪れた観光客から荷物を預かり、観光をしている間に目的地に荷物を運ぶという設定で、模擬貨物を実験用コンテナに入れ、実際に旅客を乗せて運航している水上バスで輸送する。ヤマト運輸の社員も同乗する。積み下ろしにかかる時間や手間などを調べていく。

都では災害が起こった際に水上バスを用いて帰宅困難者と共に物資の輸送を行うことを想定。実現可能性を検証していく。3月10日には水上バスとバイクを用いた医薬品輸送の訓練も行っている。

■ニュースリリースはこちら
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/08/03/06.html

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(了)

リスク対策.com:斯波 祐介