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常態化するテレワーク

厚生労働省が公表している「新しい生活様式」の中で「働き方の新しいスタイル」が示されている通り、テレワーク導入の動きが一時的なものではなく、新型コロナウイルス収束後も継続していくと予想される。その取り組みを行うに当たって、テレワーク時のリスクと従業員に伝えておきたいセキュリティー上の注意事項についてここで確認しておきたい。

年明けの2020年1月ごろから、新型コロナウイルスの影響で徐々にテレワークの必要性が高まってきた。危機意識の高い人は、この時期からPC、ルーター、スマートフォンやヘッドセットなどテレワークに必要な環境の準備を行ってきた。2月後半から3月ごろになるとPCを含むテレワークに必要な機材が枯渇し、環境が用意できないというケースが増加。そこで、社内専用PCを自宅に持ち帰りテレワーク環境を整える動きが出てきた。特例措置である。

当然、社内専用PCは自宅でも利用することはできる。しかし、利用する環境が大きく異なる。それは、従来の社内ネットワークで守られている環境から無防備な環境に放り出されるということである。それに伴い、セキュリティー上のリスクも大きく変化する。