都市化の進んでいる東京は冬を中心に気温上昇が顕著となっている(写真は2月11日の東京・新宿区などによる防災訓練でドローンから撮影された西新宿エリア)

気象庁は21日、「ヒートアイランド監視報告2016」を公表した。100年あたりの気温の変化率が東京で3.3℃となるなど、都市化の進んだ場所での気温上昇率が高い。さらに冬の気温上昇が顕著であることもわかった。

100年あたりの変化率は主として1931~2016年までの統計から全国15地点で算出した。年平均気温の上昇率は最も大きい東京が3.3℃、福岡が3.1℃、名古屋が2.9℃、鹿児島が2.8℃となっている。

上昇の大きい東京は季節別に見ると冬4.4℃、春3.3℃、夏2.2℃、秋3.4℃で特に冬の上昇が顕著。冬の上昇は全国的にも大きく、横浜も3.5℃、札幌は3.4℃、仙台と名古屋が3.0℃となっている。

日最高気温は横浜が2.4℃、大阪が2.2℃、東京と福岡が1.7℃上昇。日最低気温の方が全国的に大きく上昇し、福岡が5.0℃、東京と札幌が4.5℃。東京は冬の日最低気温の上昇が6.0℃にまで達している。

■ニュースリリースはこちら
http://www.jma.go.jp/jma/press/1707/21a/himr_2016_h29press.html

(了)

リスク対策.com:斯波 祐介