2017/07/11
防災・危機管理ニュース
国土交通省は10日、2016年全国の水害被害額の暫定値を公表した。約4620億円で、過去10年間では2011年の約7290億円(東日本大震災による津波被害は含まない)に次ぐ2番目の金額となった。都道府県別での最多は岩手県で約1680億円。
4620億円の内訳で最も多いのは河川、港湾施設、道路、下水道といった公共土木施設で約2810億円。これも2011年の3720億円に次いで多い。被災建物棟数は約1万6000棟、浸水区域面積は約1万haだが、これはいずれも過去10年間で9番目。2016年は特に公共土木施設に大きな被害が大きかったのが特徴となっている。
都道府県別での被害額は岩手県が約1680億円でトップ。2位は北海道の約1620億円、3位は鹿児島県の約190億円。岩手県と北海道は同年8月28~31日の台風10号の被害が大きく、岩手県岩泉町では小本川近くの高齢者グループホームの入居者が死亡する事故もあった。鹿児島県では同年9月17~21日の台風16号および豪雨で約144億円、6月18日~7月5日の梅雨前線豪雨で約24億円の被害があった。
全国での台風10号の被害額は約2819億円、2016年梅雨前線豪雨の被害額は約401億円となっている。
■ニュースリリースはこちら
http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo03_hh_000922.html
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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