場の空気を感じられないのが厳しい

 リモート打ち合わせ

打ち合わせはプロデューサーさんとラインを使い、その後、ディレクターさんたちと別のアプリを使って数名で打ち合わせを行いました。翌日には必要な機材一式がバイク便で届き、終わればまた先方が指定し、ご予約くださった時間に引き上げが来ます。

撮ったVを確認していただき、再撮があればまた機材が送られてきますし、形状を変えた対面のリモート収録の場合は、それぞれがそれぞれの場所で、指定された時間にネット上で合流できるのですからすごいですよね。

今後、本当にスタジオやライブハウスがなくなってしまうのでは?と心配になりますが、そこはやっぱり、生とは違うということも書き添えておきたいと思います。

私たち芸人は〝空気〟という言葉をよく使います。現場で一番大事にしていることは何かと聞かれたら、この〝空気〟なんですよね。いい空気を壊さないようにする、空気を読んで発言したりすることが望まれる一方で、時には空気をぶち壊すことが必要だったり、空気を変えなければいけないこともあります。そのように場の空気をいかに読めるかがとても重要なのに、その空気を感じることが非常に難しいのが〝リモート〟なのだとわかりました。

ただ単に慣れてないだけで、固まったと感じた空気はそのまま固まってるのかもしれないですけどね。。。打ち合わせで何度〝聞こえてますかあ?〟と聞いたでしょう。聞こえていてその反応なら、恥ずかしさの極みです。

リモートでの講演がなぜか疲れると書いておられた方がいらっしゃったのですが、やはり空気感なのではないかなと、勝手に思った次第です。

普段、睡眠時間を削って、身を削ってお仕事をされているテレビ業界の方が、リモートが主になることによって少しでも楽になったらいいなとは思います。とはいえ、私が4時間撮り続けた動画をくまなくチェックして編集してくださるのですから、本来、編集してくださるご本人が撮られて、ここは使えそうだとか、ここはカットだとか、現場で感じられないことはデメリットかもしれませんね。

そしてやはり、致し方ないことと思いますが、機材トラブルもつきもので、実際の予定時間よりもだいぶ押してしまうことも、今後の改善点になってくると思います。

さてさて、今後のロケも含めて番組がどのようにできあがっていくのかは、放送までの楽しみにしておきたいと思います。