2017/06/16
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
その4つの効果をお伝えします。
2、野菜を食べて社員のビタミン不足を解消
3、災害時の備蓄
4、残業の減少
3までは想像がつくけど、何なの?この4の残業の減少って?答えをお知らせする前に順番に説明しますね。
1の若者の応援は説明するまでもないですね!企業が支えてくれるなんて就農希望者にとっても心強いです。東日本大震災の経験から災害時の野菜不足を実感した笠井さんは、1と2を同時に可能にする社内産直を始めました。
すると、社内に野菜が常備されるわけですから、備蓄にもなります。備蓄といっても常に新鮮な野菜。農家と協力したローリングストックです。調理ができる厨房もカフェ横に併設していますから、災害時にも普段の食事が食べられるという訳です。
この備蓄はそれだけではなく、まだまだ奥深いものでした。農家と提携することになるわけですから、いざという時、社員用の食料を調達できる畑を確保しているということにもなるのです。
地域の若者の雇用を促進して地域経済の発展に貢献したら、地域ぐるみの畑規模のローリングストックが可能になってしまったという訳です。1〜3だけみても、最先端の備蓄法ということがわかります。
さらに、おまたせしました。なぜ「4、残業の減少」なの?ってことですが、お話聞いてなるほどーと思ってしまいました。
産直でとってもおいしい新鮮な野菜を手にしますよね。お惣菜ではなく野菜そのものなので、早く持って帰って、おいしく調理したくなってしまうそうなのです。そのため、産直の日には、みなさん仕事を効率よく切り上げ、おうちで料理するために帰るようになったのだとか!
これは、笠井社長にとっても思わぬ効果だったそうです。防災に取り組むと、残業を減らすことまでできてしまうのですねー。びっくり。
梅仕事も産直備蓄も、地域をまきこんだ地域循環型ローリングストックとして、新発想です!
みなさんの職場でもいかがですか?備蓄にとりくめば、地域のみんなが幸せになる・・。防災パワーの底力を感じました!
(了)
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方