2017/06/06
防災・危機管理ニュース
日本経済団体連合会など経済界で構成するオリンピック・パラリンピック等経済界協議会(会長:豊田章男・トヨタ自動車社長)は5月30日、「経済界における、2020年およびレガシーに向けた安全・安心の取り組み」を自由民主党の治安・テロ対策調査会(会長:森まさこ・参院議員)で明らかにした。最新技術を活用したテロやサイバー対策の導入とそれに向けた課題の提起を行った。
同協議会は経団連のほか日本・東京商工会議所、経済同友会を中心に経済界で構成。科学技術・イノベーションのハードレガシーと文化・ムーブメントのソフトレガシーの2本のレガシー(遺産)の形成を目指す。
ハードレガシーとして安全・安心のワーキンググループを形成。幹事企業はNEC、NTT、パナソニック、富士通、トヨタでさらにキヤノンやセコム、ALSOKなども参加している。安全・安心では1.防犯対策2.テロ対策3.インフラ対策4.サイバー対策5.豪雨/顕著災害対策の5つを掲げた。犯罪やテロ対策では生体認証システムや全方位カメラ、NBC・爆発物検査システム、ドローンといった最新技術を活用し入退管理の厳格化、空港や海上などでの不審物事前調査、侵入警戒にあたる。サイバー攻撃ではビッグデータによる予兆検知や人工知能(AI)による未知攻撃検知を実装する計画。
課題としては監視カメラのネットワーク化、画像など個人情報の犯罪・事故防止に利活用のほかドローン管制や運用といったルール整備が挙げられた。
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/10/29
-
-
-
-
-
-
-
-
-
なぜコンプライアンスの方向性はズレてしまったのか?
企業の不正・不祥事が発覚するたび「コンプライアンスが機能していない」といわれますが、コンプライアンス自体が弱まっているわけではなく、むしろ「うっとうしい」「窮屈だ」と、その圧力は強まっているようです。このギャップはなぜなのか。ネットコミュニケーションなどから現代社会の問題を研究する成蹊大学文学部の伊藤昌亮教授とともに考えました。
2024/10/10
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方