巨大災害などの危機を組織が乗り越えられるかどうかは、リーダーの手腕にかかっているといっていい。しかし、その際リーダーに求められる具体的な役割や資質については、これまであまり議論されてこなかった。

一方、視点を変えて「戦争」についてみると、リーダー論は早くから欧米で研究されてきた。プロセイン王国の軍事専門家でもあったクラウゼヴィッツは、ナポレオン・ボナパルトによってもたらされた国民総動員の戦争に衝撃を受け『戦争論』を執筆した。この中で彼は、戦争という危機的な状況においては「危険」「困苦」「不確実」「偶然」という4つの共通要素が伴い、そのような状況の中で勝利するには、軍事的天才、すなわち優れたリーダーの存在が不可欠になるとした。

その上で、具体的に軍事的天才に求められる資質として、勇気、責務、忍耐力、知性、精神力、果断さ(決断力)を挙げているが、果たして今日の危機を生き抜く上で求められる、優れたリーダーに必要な資質は何か?

ローソンの東日本大震災における対応
リーダーは現場ニーズを聞け

課題、チーム、個人で能力を発揮しろ
ボスではなくリーダーであれ

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現場が考え判断する
    

平時と緊急時のリーダーの役割
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