自然災害・原発・産業事故などに対応
世界に誇る災害対応ロボット

独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2月20日、人間が入り込めない過酷な災害現場で災害状況の把握や機材の運搬、復旧活動を行うためのロボット技術を千葉工業大学・芝園キャンパス内の共同研究施設で公開した。

東日本大震災を受け、2011年度から「災害対応無人化システム研究開発プロジェクト」として取り組んできたもので、遠隔移動、通信、ガンマカメラ、汚染マッピングなどの機能を持ったロボットのデモンストレーションを行った。いずれも、自然災害や原子力災害、産業施設全般の事故や災害などを想定して開発されたもの。



本プロジェクトは2月末で終了したが、NEDOでは今後も本プロジェクトの成果が被災現場に実際に投入され、課題の解決に活かされるよう、経済産業省をはじめとする関係機関、企業等と協力していくとしている。取材に応じた担当者は「今年中に、福島第一原発の事故現場に導入してもらえるよう、東京電力にも働きかけている」と明らかにした。総事業費は9.96億円。