都では木密不燃化へ建て替え支援を行う

東京都は9日、木造住宅密集地域で住宅を建て替えるため金融機関から融資を受ける住民向けの利子助成の募集を発表した。不燃化への取り組みの一環。15日から受付を開始。10年間、利子の1%相当額を助成する。原則として床面積は80~150m2、敷地面積は私道部分を除き100m2以上。建て替え後の構造は耐火または準耐火構造が条件。募集戸数は30戸。

対象となるのは都内木密地域で、1.不燃化を進めるべきとされる整備地域約6900ha 2.老朽建築物除却費の助成や、建て替えによる固定資産税や都市計画税の減免など優遇がある不燃化特区約3200ha 3.住宅が密集しかつ木造率が70%以上といった条件を満たし、区市町村が建て替え促進や道路拡幅など対策を進め都が支援している東京都木造住宅密集地域整備事業地区約2500ha。1~3は地域の重複がある。

都では地震時や大規模火災時に延焼の可能性が高い木密地域の不燃化に注力。2016年度現在の整備地域における不燃化領域率は62%。都では2020年度に70%にすることを目標としている。

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http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/05/09/04.html

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