地中化以外も含めた低コスト化の取り組みが紹介された

国土交通省は27日、第2回「無電柱化推進のあり方検討会」を開催。関係団体からヒアリングを行った。災害時に倒壊など被害防止に効果のある無電柱化について、石川県金沢市や電気事業連合会(電事連)などからコスト削減などの事例が紹介された。

金沢市は2009年度に「金沢方式無電柱化推進実施計画」を策定。古い町並みを生かした景観向上など以外に、防災の観点からも無電柱化を進めている。電線類の地中化のみでなく、民家の軒下に管を設置し、その中に電線を通しつなげていく軒下配線方式の利用が紹介された。

電事連も低コストの無電柱化として軒下配線を紹介。また、新たな分譲住宅街の開発時には電柱を裏通りに立て、表通りに立てる従来よりも目立たなくする手法もとっているという。地中化では共同溝よりコストの低い直接埋設方式に対応した、従来の銅に代わるアルミ電線の導入、掘削幅の縮小などを進める。掘削した土砂が少ないと、バキュームカーで吸い上げるなど機械化を進める効果もあるという。国交省では次回検討会でも関係者のヒアリングを進める。

(了)