東日本大震災の被災自治体と共に訓練を行った

埼玉県杉戸町と福島県富岡町、川内村、NPO法人すぎとSOHOクラブおよび埼玉ネットで構成する杉戸町・富岡町・川内村地域間共助推進協議会は3日、「第4回協働型災害訓練 in 杉戸」を開催。ICS(インシデント・コマンド・システム)を活用し、DIG(図上災害訓練)などの訓練を行った。4日まで行われる。

杉戸町と富岡町は2010年に友好都市協定を締結。翌2011年に東日本大震災と福島第一原発事故が発生。原発20km圏内にある富岡町から川内村に約1万2000人が避難し、杉戸町も食料品支援や避難者の受け入れなどを行った。その縁から3自治体とNPOが協力し、震災の教訓を生かし首都圏直下地震に備えるための訓練を行っている。

3日はICSを活用して標準化された指揮命令系統の下、参加者が地図を使って防災対策を検討するDIGなどの訓練が行われた。訓練にあたり杉戸町の古谷松雄町長は、「災害被害の軽減のために訓練は大事。災害時の警察・消防の活動には限界があり、共助は重要である」とあいさつした。

(了)