18日地震の震度分布(出典:気象庁資料)

時事通信社の19日14時までの配信によると、18日夜に発生した山形県沖を震源とした地震による企業活動への影響は下記の通り。一部工場や店舗に休止がみられる。大手物流企業は営業している。

ヤマト、宅配便には影響なし=山形・新潟地震

ヤマト運輸と佐川急便は19日、前日夜に山形県沖を震源として発生した地震の影響について、営業所などに被害の報告はないと明らかにした。今後、道路状況などに大きな変化がない限り、宅配便の集荷・配送などの営業は通常通り継続するとしている。(時事通信、2019年6月19日12:49)

ブルボン、2工場一時停止=ウエルシアは外壁損傷-山形・新潟地震

18日夜に発生した山形県沖を震源とする地震から一夜明け、大手企業は工場や店舗の被害状況を確認する作業に追われている。菓子大手のブルボンは新潟県村上市の工場と山形県鶴岡市にあるグループ会社の工場の操業を一時停止。問題がないと確認したため、19日午前に生産を再開した。
ウエルシアホールディングスは、鶴岡市内のドラッグストア「ウエルシア」1店舗で外壁にひびを確認した。既に店舗の修復作業に入り、通常通り営業しているという。
気象庁は18日夜、山形、新潟、石川各県の沿岸に津波注意報を出した。このため、製紙大手の北越コーポレーションは河口近くにある新潟工場(新潟市)の稼働を一時停止し、従業員約300人を避難させた。けが人はなく、設備にも大きな被害はなかったため、19日早朝に操業を再開した。 
JVCケンウッドやカシオ計算機は、いずれも山形県内にある工場に被害がないと確認し、通常通り操業しているという。
コンビニでは、停電などを受け、ローソンが村上市内の3店舗と鶴岡市内の1店舗の営業を一時休止した。このうち村上市内の3店舗は営業を再開。鶴岡市内の店舗も、地震で落下した商品の片付け作業が終わり次第、店を開けるという。(時事通信、2019年6月19日12:35)

荘内銀、1支店が臨時休業=移動店舗車で代替-新潟・山形地震

荘内銀行は19日、山形県沖地震の影響で、温海支店(山形県鶴岡市)を臨時休業にしたと発表した。移動店舗車で代替営業する。同支店の現金自動預払機(ATM)は通常通り利用できる。(時事通信、2019年6月19日12:48)

ローソン、4店舗が営業休止=発生直後、停電や避難で-新潟・山形地震

ローソンは、18日夜に起きた山形県沖を震源とする最大震度6強の地震を受け、同県鶴岡市内の1店舗と新潟県村上市内の3店舗の営業を休止した。停電と津波に備えた避難が理由。その後、村上市内の店は全て営業を再開したが、鶴岡市の店は落ちた商品の片付け作業が残っており、終了し次第、営業を再開するという。
一方、セブン-イレブン・ジャパンとファミリーマートで営業を休止した店はない。いずれも商品の落下などはあったが、大きな被害はなく、商品の生産や物流への影響もないという。
村上市内に総合スーパー3店舗を構えるイオンリテールでは、地震発生時に営業時間外だったこともあり、「人的被害はなかった」(広報)。設備にも大きな損傷はなく、19日は通常通り営業するという。(時事通信、2019年6月19日10:18)

(了)