2019/06/14
防災・危機管理ニュース
東京都は14日、「東京マイ・タイムライン」のデジタル版の配信を開始した。スマートフォンやパソコンから水害に備えたマイタイムラインを入力フォームから作成や保存が可能となる。
東京都防災ホームページからアクセスし作成する。台風、長引く大雨、短期間の豪雨の3種類の気象パターンから選択。例えば台風を選択した場合、高潮に関する情報、河川の氾濫に関する情報、土砂災害に関する気象情報について、ハザードマップや気象情報から必要と思われる情報のチェックを入れる。そして避難場所のほか1~5の警戒レベルに応じた「私と家族がとる行動」「地域でとる行動」を入力して完成させる。完成したタイムラインは保存・呼び出しのほか変更も可能となっている。
さらに「東京マイ・タイムライン」作成に有効な「水害リスクマップ」と題した、都内で想定される洪水や高潮による浸水、土砂災害といった水害リスクを確認できる機能もスマートフォンの「東京都防災アプリ」に追加された。GPSと連動し近くの危険性の把握もできる。
小池百合子知事は14日の記者会見で、東京の梅雨入りに伴う水害への備えを呼びかけ。「東京マイ・タイムライン」以外に、都下水道局のホームページで公開している降雨情報システム「東京アメッシュ」や、河川の水位や映像、雨量などのデータを発信している「東京都水防災総合情報システム」も紹介。「(都から)必要な情報を提供していく。都民の備えと判断に活用してほしい」と語った。16日に行う都と檜原村による合同風水害対策訓練でも「東京マイ・タイムライン」によるセミナーを実施する予定となっている。
■詳細はこちら(東京都防災ホームページ)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/mytimeline/index.html
■関連記事
都、マイタイムライン作成支援キット
https://www.risktaisaku.com/articles/-/17382
東京都、降雨情報サイトをスマホ対応
https://www.risktaisaku.com/articles/-/2656
都、河川情報のスマホ対応と多言語化
https://www.risktaisaku.com/articles/-/16153
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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