2019/02/19
防災・危機管理ニュース
日本赤十字社は19日、東京都港区の本社内にある赤十字情報プラザにおいて「平成の災害と赤十字」と題した展示会を開始した。3月29日まで開催。東日本大震災や阪神・淡路大震災、熊本地震といった平成に起こった災害についての展示を行っている。同日にはトークセッションも開催。日本赤十字社救護・福祉部次長兼地域包括ケア推進室長の白土直樹氏や神戸市にある阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター主任研究員の菅野拓氏らが登壇した。
平成は平成3年(1991)の雲仙普賢岳噴火や平成7年(1995)の阪神・淡路大震災、平成23年(2011)の東日本大震災、平成28年(2016年)の熊本地震など、多くの災害が起こった時代でもあった。今回の展示では主な災害の写真のほか、当時使われたものや資料のほか、最新の取り組みなど防災に関する展示が行われている。19日は大学生の見学に対し、職員が主な災害について起こった出来事や使われた道具について説明が行われた。外観時間は平日の午前9時30分~午後5時まで。土・日・祝日は休館。
講演とトークセッションでは白土氏が「平成は災害が激甚化・頻発化・広域化し誰もが被災者になりうる時代」と振り返った。また「昭和はまず救助を重要視していたが、平成はその先の一人一人のニーズに合わせた個人ケアが求められるようになった」と分析した。菅野氏は「日本の災害対応・復旧においてハード面は充実している。一方で、社会保障との連動が平時から少ない」と指摘。「個人の状況に応じた支援や、様々な支援主体が連携した多様な支援メニューが必要」と説明した。
■展示会の詳細はこちら
http://www.jrc.or.jp/plaza/
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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