2015/03/12
防災・危機管理ニュース
防災対策は「特に何もしていない」がほぼ半数
コンテンツマーケティングの情報サイト「ブレインネットプレス」は、20~50代の女性411人を対象に、「防災対策とネット活用」に関する意識調査を実施(インターネット調査)。実践している防災対策や、知識を得るメディア、ネットの活用度などを調査した。その結果、防災対策は「何もしていない」がほぼ半数を占めた。
半数近くの女性は防災対策を「何もしていない」
日頃から行っている「防災対策」を聞いたところ、「特に何もしていない」が1位(46.2%)。防災対策の現状は、決して十分とは言えない。

実際に行っている対策としては、「災害袋(23.4%)」「非常用の飲み水・食品(20.2%)」「家具の配置や固定を工夫(20.7%)」が上位となったが、いずれも全体の2割程度しか実践していなかった。
情報源はテレビが過半数
防災に関する情報源は、テレビが一番多く、過半数が利用していた(55.7%)。次いで、インターネット検索とリアルの会話が30.9%で同数となった。
LINEが台頭。Twitterは10%以下
災害時の連絡方法としては、接続が難しいとされる携帯電話が82.2%と主要な連絡手段になっている。有効な連絡手段といわれるSNSでは、LINEの利用率が33.1%。TwitterやFacebookは、ともに10%以下(7.5%)だった。
災害伝言ダイヤルやネット掲示板などの災害時のサービスは、さほど高い利用率ではない。
「ネットは活用しきれていない」が7割
インターネットは防災に役立つと思うが、十分活用しきれていないが70.6%。ほとんどの人が、「インターネットが防災に役立つ」との認識を持っているが、十分活用できている人は全体の20%と、インターネットの重要性を理解しながら、納得のいく使い方ができていない。ただ、「十分活用している」と答えた20%のうち、過半数(51.2%)がインターネット検索で情報を取っている。

検索する端末はスマホよりパソコン
防災対策をネット検索で調べる際にどの端末を使うかという問いには、自宅のパソコンが71.8%。スマートフォンは48.4%だった。ただし、20~30代に限るとスマホの利用率が上がっている。
出典:ブレインネットプレス(http://www.brain-solution.net/blog)
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