名古屋鉄道は24日、名古屋駅周辺の再開発で、高層の複合ビル2棟を建設すると発表した。2033年度に商業施設の一部やオフィス、ホテルを開業、40年代前半に全面開業する予定。リニア中央新幹線の開業で増加が期待されるビジネス客や訪日客を呼び込む。再開発に伴い、名鉄百貨店の本店は来年2月末に閉店する。
 JR名古屋駅側のビルは高さ172メートル、31階建てで低層階に商業施設、高層階にオフィスが入居する。南側は170メートル、29階建てで、高層階にホテルが入る。投資額は約5400億円を見込む。
 再開発に併せて駅も再整備し、線路を現在の2本から4本に増やす。記者会見した高崎裕樹社長は「リニア開業や再開発が地域にもたらす効果を最大限に取り込む」と、意気込みを示した。 

(ニュース提供元:時事通信社)