岡山、愛媛両県で山火事が相次ぎ、24日午後までに、両県の計1748世帯3478人に避難指示が出された。岡山県は同日、全て解除。愛媛県では消防団員1人が消火活動中に転倒し軽傷を負った。
 愛媛県今治市では23日午後3時50分ごろ、同市長沢の山中で出火していると119番があった。隣接する西条市方面に延焼し、両市は付近の計1345世帯2585人に避難指示を出した。県災害対策本部によると焼損面積は24日午後2時35分時点で約145ヘクタールに達した。
 岡山市では23日午後3時ごろ、同市南区飽浦の山林から出火。市災害対策本部によると、民家と倉庫の計6棟を焼いたほか、同区と隣接する玉野市の一部で計約250ヘクタールが延焼した。岡山市は同日、403世帯893人に避難指示を出したが、延焼の危険性が低くなったと判断し、24日午後5時半にすべて解除した。市は引き続き鎮圧に向け消火活動を続けている。
 自衛隊ヘリも両県に出動し、地元消防と協力して消火に当たっている。 
〔写真説明〕白い煙が立ち上る、火災が発生した山林=24日午前、岡山市

(ニュース提供元:時事通信社)