【シリコンバレー時事】米アップルは19日、廉価版スマートフォン「iPhone(アイフォーン)16e」(画面サイズ6.1インチ)を28日に発売すると発表した。価格は599ドル(日本では9万9800円)からで、21日から予約を受け付ける。生成AIシステム「アップルインテリジェンス」も搭載し、4月から日本語で使えるようになる予定。
 クック最高経営責任者(CEO)は、発表動画で「最も手に入れやすいモデルとして16ファミリーに加わる」と述べた。「16e」は、昨年9月発売の普及機種「16」と同じ半導体「A18」を使っているが、日本円で2割安い。低価格で攻勢に出る中華スマホとの競争が激しくなりそうだ。
 16eは従来の廉価版「アイフォーンSE」の実質的な後継機種となる。2022年3月発売の第3世代のSE(同4.7インチ)に比べ、価格は6割引き上げられた。画面サイズが大きくなり、バッテリーの持ちも改善した。充電端子は独自規格「ライトニング」から「USB―C」に切り替わった。ホームボタンも廃止された。 
〔写真説明〕米アップルが発表したスマートフォン「iPhone(アイフォーン)16e」(同社提供・時事)

(ニュース提供元:時事通信社)