先行者から学ぶESGコミュニケーション
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Dove広告炎上 「#カワイイに正解はない」が不正解?
Doveが国際ガールズデーに合わせて展開した「#カワイイに正解なんてない」という広告キャンペーンが炎上しました。美の多様性を訴える広告が、多くの女性たちの怒りを買うことになったのです。しかし、炎上を恐れるあまり無難なメッセージに着地すべきではありません。過去の成功と失敗をもとに、現代の企業が求められるコミュニケーションについて説明します。
2024/10/12
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エクソンモービルとシーインに学ぶESGコミュニケーションの落とし穴
最近、石油大手のエクソンモービルや急成長中のファストファッションブランド、シーインが、その環境への取り組みをめぐって批判を浴びています。これらの事例は、ESGコミュニケーションの難しさと重要性を改めて考えさせられる出来事と言えそうです。本稿では、世界的な大企業が直面している課題を通じて、リスク管理担当者が学ぶべき教訓を探ります。
2024/09/28
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もしあなたならフワちゃんの炎上をどう収束させるか?
ソーシャルメディアの普及により、企業のレピュテーションリスクは飛躍的に高まっています。最近発生したタレント「フワちゃん」のSNS炎上事例は、その典型例と言えるでしょう。リスク管理と広報の戦略的統合アプローチの重要性と実践方法について、フワちゃんの事例と、アメリカのPR専門家レイチェルさんのTikTok炎上事例を比較しながら論じていきます。
2024/08/22
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DE&Iの取り組みが炎上?
もし、自社のDE&I(多様性、公平性、包括性)の取り組みが、50万人近いフォロワーを持つインフルエンサーに批判され、SNS上で大炎上したら、あなたならどう対応するか想像できるだろうか? 今回はそんなリスクが顕在化した事例と、企業が取るべき対策を紹介したい。
2024/07/09
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ディープフェイクの脅威に立ち向かう
ディープフェイク技術の進化により、誰でも簡単に他人の声や映像を偽造できる時代が来ている。ひとつの偽映像でブランドに壊滅的な損害を与えることもできる。このような状況は、今夜あなたの会社にも起こりうる。
2024/06/15
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炎上商法とバズる広告
楽器やカメラ、ゲーム機などが巨大なプレス機で押しつぶされ、最後にiPad Proが登場する。この斬新な動画が公開されると、たちまち「リスペクトが足りない」「クリエイターをばかにしている」などの批判が殺到し、Appleは謝罪を余儀なくされた。
2024/05/25
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ESG目標を変更したい時の注意点
「Dove」などでお馴染みの世界的な消費財メーカーであるユニリーバが、最近、ESGの目標を縮小するという発表をしました。この目標変更がさまざまな反響を引き起こしています。
2024/05/01
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アカデミー賞から学ぶ公の場での立ち振る舞い方
米国の映画界で、つまり世界の映画界で最も名誉ある賞と言っていいアカデミー賞の授賞式は、世界中から注目を集め、毎年何らかの話題を提供してきた。ウィル・スミスが司会者に平手打ちを食らわせた一幕を鮮明にご記憶の方も多いだろう。そして今年も、耳目を集める“事件”が起きた。
2024/03/25
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「個人」が揺るがす企業価値
年末に行った中国出張の際、現地で話題になっていたのは、一人のインフルエンサーが企業の時価総額に約60億香港ドル(日本円に換算すると約1100億円!)もの影響を与えた事件だった。
2024/01/16
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宝塚事件の教訓
2023年9月、宝塚歌劇団の劇団員が自死した。今回の悲劇は、ヒエラルキーや厳しい指導の名の下に行われる、集団の中の「文化」の存在を浮き彫りにしたかもしれない。
2023/11/17
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未知のリスクへの対応
ビジネス環境は日々変わるもの。その変動の中で、イスラエルとハマスの紛争は、グローバル企業が迅速に外部の状況に適応することの大切さを示す事例となっています。このような背景の中、いま企業が持続可能な経営を目指す際の鍵となるのが、ESG(環境、社会、ガバナンス)の考え方です。特に、未知のリスクにどう対応するかは、企業のESG戦略の質を示すバロメーターと言えます。
2023/10/22
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ハワイ・マウイ島の山火事支援
8月、ハワイ州マウイ島で大規模な山火事が発生し、多くの人たちがその報せに驚きました。ハワイと深い繋がりを持つ多くの企業やブランドは、支援を行いたいという強い気持ちがあるものの、どのような助けを提供できるかその方法を模索しています。今回は、そのような企業のために事例を紹介し、このような場合の適切なコミュニケーション方法について考察します。
2023/09/12
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タレント起用のリスク対策
先月、アメリカのビオレが起用したインフルエンサーが、TikTok上でミシガン州立大学で発生した銃乱射事件に言及した投稿が、一部の視聴者から「無神経」だと批判を集めた。企業がインフルエンサーやタレントを起用する時、スキャンダルや不適切発言などがリスクとなる。問題が発覚した場合、その対応は迅速で適切であることが求められる。そして、顧客や利害関係者に対して明確なメッセージを発することが重要となる。
2023/06/08
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「BMWアイス事件」に見るチャイナリスク
BMWの従業員である外国人男性(後に同社が主張)にアイスクリームを与え、そうでない地元の志願者には与えなかったという「BMWアイス事件」。BMWの株価が3%超下落したという、この事件は、中国における外国ブランドの効果的な危機管理と文化的な感受性を理解することの重要性を浮き彫りにした。
2023/05/11
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人的資本の価値最大化
近年、企業価値の評価は、財務情報だけでなく非財務情報も重要視されるようになりました。そのなかでも特に人的資本情報の開示が注目を集めています。本稿では、人的資本を核にしたコミュニケーション戦略のポイントをお伝えします。
2023/04/05
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ESGコミュニケーションにおける新たなプレッシャー
今多くの消費者が、企業が社会的な課題について発言することを期待するようになりました。しかし一方で、企業が政治的な話題に関与するリスクが高まっています。
2023/03/03
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「Colabo問題」にみるコミュニケーション戦略におけるリスク
ESG活動の「Social(社会)」の部分において、外部団体と協働する企業も増えています。今回は「企業のコミュニケーション戦略のリスク」という視点から、企業としてどう向き合うべきか考えてみたいと思います。
2023/01/13
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インフルエンサーの起用とESGコミュニケーション
どの企業も、広報活動において危機に陥ることなくスムーズにビジネス展開したいと願っていますが、現実は苦境に立たされる場面が少なくありません。広報の危機を解決するためには、適切なコミュニケーション戦略を駆使する必要があります。今回はESGコミュニケーションとインフルエンサーの起用をミックスすることが、意外にも企業の危機を回避することにつながった事例とそのポイントを解説します。
2022/12/13
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ESGの「S」がもたらす広報のリスクとチャンス
ESGは今や企業のレピュテーションを左右する強力なドライバーです。温室効果ガスの削減で「E(環境)」を、役員に占める女性の割合を増やすことで「G(企業統治)」をアピールできるとして、「S(社会)」をどのようにアピールすればいいのでしょうか?今回は、ESGの「S(社会)」がもたらすリスクとコミュニケーション戦略への取り入れ方について考察したいと思います。
2022/11/12
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「攻め」のリスクコミュニケーション
SDGsやESGの広がりとともに、社会貢献活動は「やっておいたほうが良いもの」から、企業価値最大化のために「やるべきこと」となってきました。しかし、日本企業の取り組みに対する評価は相対的に高いとは言えません。本連載は、リスクの専門家を主な対象として、ESG/ERMに関するコミュニケーション戦略のポイントを紹介していきます。
2022/10/14