浅尾慶一郎環境相は31日の閣議後記者会見で、発がん性が疑われる有機フッ素化合物「PFAS」に関する岡山県吉備中央町の血液検査について「(同町の)結果のみで健康影響を把握することは困難」と指摘した。その上で「国内外の知見の収集を推進する」と強調した。
 町は28日、昨年実施した公費による初の血液検査の結果を公表。受検者の8割超が米国の血中濃度指標を超えていた。浅尾氏は「現地点では、どの程度の血中濃度でどのような健康影響が生じるかは明らかとなっていない」と述べた。 
〔写真説明〕有機フッ素化合物「PFAS」問題を巡り行われた血液検査=2024年11月、岡山県吉備中央町

(ニュース提供元:時事通信社)