出入国在留管理庁は24日、2024年の外国人入国者数(速報値)が前年から42.4%増え、過去最多の3678万人(千人単位を四捨五入)だったと発表した。新型コロナウイルス拡大前の19年(3119万人)以来、5年ぶりに過去最多を更新した。同庁によると、国際旅客定期便の増加や円安による旅行者数増が影響した。
 再入国を除いた新規入国者数も前年比43.2%増の3402万人で過去最高。国籍・地域別で見ると、韓国が863万人(前年681万人)で最多。次いで台湾が569万人(同407万人)、中国が549万人(同200万人)だった。中国は旅行需要の高まりから前年比2.7倍の大幅増となった。
 政府は24年末に中国人観光客向けビザ(査証)の発給要件緩和を発表しており、今後も中国人入国者数の増加が見込まれる。
 在留資格別では、観光などの「短期滞在」が3336万人(前年2313万人)と最も多く、「留学」17万人(同14万人)、「技能実習」15万人(同18万人)と続いた。27年に「育成就労」への移行が予定される技能実習は、前年比19.2%減だった。
 一方、日本人の出国者数は1301万人。前年に比べ338万人増えた。 
〔写真説明〕多くの外国人観光客でにぎわう浅草寺の仲見世通り=2024年7月、東京都台東区(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)