火災が発生する可能性のある場所で、仮想的な消火器を使ったリアリティーのある消火作業が体験できる。

現実世界と仮想世界を組み合わせるXR開発事業などを手掛ける深谷歩事務所は、MR(複合現実)技術を使って現実空間に仮想的な火災を発生させ、仮想的な消火器を使って消火を行うことで消火器の利用方法を学べる「消火器トレーニングMR」(特許取得済み第7535281号)を提供する。火災発生時に適切な初期消火ができる人材を育成するため、企業や自治体の防災訓練での活用を提案する。

「消火器トレーニングMR」では、工場やレストランの厨房、ホテル、介護施設、駐車場など、火災が発生する可能性がある場所で利用することでリアルな消火訓練が可能。火災の原因となる発火物や、発火物から延焼する物を自由に設定できるため、同じ環境でもさまざまなシナリオを想定できる。

仮想的な消火器は、本体、ホース、指示圧力計、安全栓、安全栓の封などを忠実に再現しており、現実に近い感覚で消火器の使い方を体験できる。現実環境のもとで、低コスト、短時間で消火訓練を実施できるという。

レンタルプランは、「消火器トレーニングMRライセンスセット」1式が1日あたり3万3000円。同セット1式には、消火器トレーニングMRアプリ、MR対応ヘッドセット(シリコン接顔部付き)、コントローラー、充電ケーブル、専用ケース、MR対応ヘッドセット用マスク、マニュアル、メールサポート、配送料が含まれる。また、オプションサービスとして、現地サポート(1日8万8000円)、Chromecast(1台1100円)、追加のMRヘッドセット用保護マスク(100枚、1650円)を提供する。

1年の長期契約プランでは、消火器トレーニングMRのライセンス数などにより、最適なプランを提案する。「消火器トレーニングMRライセンスセット」1式の場合の初年度費用は、初期導入費が11万円、年間費用が26万4000円の合計37万4000円。同社は現在、自治体・消防署向けに同サービスを無料提供するリリース記念キャンペーンを実施している。

プレスリリース

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リスク対策.com 編集部