同窓会名簿の購入を巡り、政府の個人情報保護委員会にうその報告をしたとして、大阪府警は5日、個人情報保護法違反(虚偽報告)容疑で、名簿提供会社「フリービジネス」(大阪市中央区)と、同社社長の男(61)を書類送検した。
 男は今年9月、詐取されたものと知りながら、北海道の高校の同窓会名簿3.3万人分を購入したとして逮捕されていた。同社が提供した高齢者データの一部は、特殊詐欺の被害者と一致しており、府警が詳しく調べている。
 書類送検容疑は、昨年7月に行われた同委の調査に対し、第三者から個人データの提供を受けた件数を偽って報告した疑い。
 府警によると、2022年4月~昨年6月、長崎市の無職の男(60)から約76万円で買い取った22都道県の高校や大学の同窓会名簿50冊分を報告しなかったという。 

(ニュース提供元:時事通信社)