2024/10/30
防災・危機管理ニュース
自動車大手8社が30日発表した2024年度上半期(4~9月)の世界生産台数は、合計で前年同期比6.0%減の1187万台となった。価格競争や電気自動車(EV)化の出遅れなどが響き、中国市場での苦戦が目立つ。また認証不正の影響で、一部車種を生産停止したダイハツ工業やトヨタ自動車が日本国内で大きく台数を落とした。
国内生産ではホンダとスズキを除く6社がマイナス。認証不正に加え、台風10号による工場の一時停止の影響もあり、トヨタが9.4%減、ダイハツは18.2%減とそれぞれ前年を割り込んだ。また「エクストレイル」などのスポーツ用多目的車(SUV)の台数を落とした日産自動車も13.4%減だった。
海外生産も6社がマイナス。ホンダは10.8%の減少で、中国でEVを含む「新エネルギー車(NEV)」の台頭に押されたことが響いた。トヨタ(5.8%減)も中国で苦戦した他、三菱自動車(15.9%減)はタイでの生産台数減少が続いている。
同時発表した9月単月の世界生産台数は、8社合計で11.3%減。スズキは主戦場のインドが4カ月ぶりに減少したことなどで、10.2%減となった。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/24
-
-
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
-
企業には社会的不正を発生させる素地がある
2024年も残すところわずか10日。産業界に最大の衝撃を与えたのはトヨタの認証不正だろう。グループ会社のダイハツや日野自動車での不正発覚に続き、後を追うかたちとなった。明治大学商学部専任講師の會澤綾子氏によれば企業不正には3つの特徴があり、その一つである社会的不正が注目されているという。會澤氏に、なぜ企業不正は止まないのかを聞いた。
2024/12/20
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方