自動車大手8社が30日発表した2024年度上半期(4~9月)の世界生産台数は、合計で前年同期比6.0%減の1187万台となった。価格競争や電気自動車(EV)化の出遅れなどが響き、中国市場での苦戦が目立つ。また認証不正の影響で、一部車種を生産停止したダイハツ工業やトヨタ自動車が日本国内で大きく台数を落とした。
 国内生産ではホンダとスズキを除く6社がマイナス。認証不正に加え、台風10号による工場の一時停止の影響もあり、トヨタが9.4%減、ダイハツは18.2%減とそれぞれ前年を割り込んだ。また「エクストレイル」などのスポーツ用多目的車(SUV)の台数を落とした日産自動車も13.4%減だった。
 海外生産も6社がマイナス。ホンダは10.8%の減少で、中国でEVを含む「新エネルギー車(NEV)」の台頭に押されたことが響いた。トヨタ(5.8%減)も中国で苦戦した他、三菱自動車(15.9%減)はタイでの生産台数減少が続いている。
 同時発表した9月単月の世界生産台数は、8社合計で11.3%減。スズキは主戦場のインドが4カ月ぶりに減少したことなどで、10.2%減となった。 

(ニュース提供元:時事通信社)