2024/10/25
防災・危機管理ニュース
【ワシントン時事】20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は米ワシントンで24日(日本時間25日)、共同声明を採択して閉幕した。声明は「世界経済は強靱(きょうじん)さを保つ一方、高い不確実性の中でいくつかの下振れリスクが高まっている」と指摘。戦争や激化する紛争、農産品などの価格急騰のほか、経済的分断をリスクに挙げ、「保護主義に抵抗する」と強調した。
来月5日に迫る米大統領選で、共和党候補のトランプ前大統領が世界各国からの輸入品に関税を一律に課す公約を掲げるなど、主要国間の摩擦激化への警戒感が高まる中、国際ルールに基づく多国間主義の重要性を改めて訴えた。
世界経済に関しては、「ソフトランディング(軟着陸)に良い見通しを持っている」との認識を示す一方で、金融市場の急激な変動への懸念も表明。再び円安・ドル高が進んでいる為替相場に関し「過度な変動や無秩序な動きは経済・金融に悪影響を与え得る」とする従来のG20の認識を再確認した。
加藤勝信財務相は閉幕後に記者会見し、会議では「足元では為替市場など金融市場の変動が高い状況が続いている」と指摘した上で「過度な変動に注意を払う必要がある」と訴えたと明かした。
〔写真説明〕20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後に記者会見する加藤勝信財務相(右)と植田和男日銀総裁=24日、米ワシントン
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
- 貧困削減、足踏みに危機感=SDGs目標未達へ―世銀
- パートナー明確化で「拡大」=ロシアBRICS閉幕―プーチン氏、国連総長と会談
- 土砂災害、警戒区域外の被害検証=豪雨激甚化で要件見直しも―国交省
- 北朝鮮部隊がロシア西部到着=プーチン氏、派兵否定せず
- G20、「保護主義に抵抗」=世界経済に下振れリスク―財務相会議閉幕
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/10/22
-
-
-
-
-
-
なぜコンプライアンスの方向性はズレてしまったのか?
企業の不正・不祥事が発覚するたび「コンプライアンスが機能していない」といわれますが、コンプライアンス自体が弱まっているわけではなく、むしろ「うっとうしい」「窮屈だ」と、その圧力は強まっているようです。このギャップはなぜなのか。ネットコミュニケーションなどから現代社会の問題を研究する成蹊大学文学部の伊藤昌亮教授とともに考えました。
2024/10/10
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/10/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方