企業と従業員を守るための知識とケーススタディー
【月刊BCPリーダーズ】10月号

人や組織が安全で自由な活動を行うために、社会にはさまざまなルールがあります。これらを順守するという意味を持つ「コンプライアンス」は、いわば安全で自由な活動基盤をつくるために必要不可欠な理念。ゆえにその徹底が叫ばれているわけですが、おかげで安全・自由に活動できるようになったと感じる人はどれくらいいるでしょうか。

 

企業活動の根幹を揺るがすような不正・不祥事がたびたび起きる一方、ちょっとした振る舞いが問題視され日常的に炎上する社会。窮屈になったけれど安全にも自由にもなっていないという印象のほうが、いまや強いのではないでしょうか。これほどコンプライアンスが叫ばれているのに、なぜ――。専門家のインタビューから探ります。

 

また、防災月間が終了し、あらためて今年の災害を振り返ると、異常気象の常態化と巨大地震の脅威を身近に感じます。防災・BCPの見直しに役立つトピックスとして、南海トラフ地震臨時情報に関する企業の対応を独自調査で分析。事例は首都圏における2つの帰宅抑制訓練を取り上げ、見えてきた課題を紹介します。