主に65歳以上が対象となる新型コロナウイルスワクチンの定期接種が10月1日から始まる。接種期間は来年3月31日までで、接種費用は原則、一部自己負担となる。
 対象は65歳以上の高齢者と、重い基礎疾患を持つ60~64歳の人。負担額は自治体によって異なるが、最大で7000円。独自の助成で無料で受けられる自治体もある。65歳未満は希望者のみの任意接種で、原則として全額自己負担となる。
 接種にはオミクロン株の一系統「JN・1」に対応した5種類のワクチンが使われる。米ファイザーと米モデルナ、第一三共の「メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン」と、武田薬品工業の「組み換えたんぱくワクチン」のほか、Meiji Seika ファルマの次世代mRNAワクチン「レプリコン」という新しいタイプも含まれる。
 新型コロナのワクチン接種は、2021年2月に始まった。昨年度まではまん延予防のため緊急に行う予防接種法上の臨時接種に位置付けられ、公費負担の対象だった。 
〔写真説明〕新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける男性(AFP時事、資料写真)

(ニュース提供元:時事通信社)