日本政府観光局が18日発表した8月の訪日外国人数(推計値)は、前年同月比36.0%増の293万3000人だった。中国や台湾、米国からの増加が寄与し、同月として過去最高だった。ただ、台風7号による航空便の欠航などが響き、半年ぶりに単月として300万人を下回った。
 コロナ禍前の2019年8月との比較では16.4%の増加。訪日外国人数がその月として過去最高を記録するのは7カ月連続で、今年に入ってからの累計は2400万人を突破した。記者会見した秡川直也観光庁長官は「今のトレンドは大きなアクシデントがない限り続く」と述べ、年間での過去最高更新に期待を示した。
 国・地域別では、中国が2.0倍の74万5800人と最も多かった。水際規制の緩和や地方路線を含めた増便が寄与した。
 これに韓国、台湾、香港、米国が続いた。台湾は42.4%増、米国は25.8%増と伸び率が大きかった。イタリア、スペインは単月として過去最高となった。 
〔写真説明〕東京・浅草寺を訪れた訪日外国人観光客=7月17日、東京都台東区(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)