政府は5日、仕事内容に応じて必要なスキルを会社が明示した上で異動を決める「ジョブ型人事」の導入促進に向けた会議を首相官邸で開催した。岸田文雄首相は、外国でジョブ型人事が一般的となる中、新卒一括採用や会社主導の異動が多い日本企業の競争力維持が危うくなっていると指摘。「年齢にかかわらず能力を発揮して働ける労働市場改革が必要だ」と強調した。
 会議には岸田首相や制度を導入済みの16社の経営トップらが出席。各社のジョブ型人事の導入目的や効果などを共有した。会議後、取材に応じたレゾナック・ホールディングスの高橋秀仁社長は、「社員が役割を担い、結果を出す環境をどう整えていくか考えないといけない」と話した。 
〔写真説明〕ジョブ型人事推進会議で発言する岸田文雄首相(左から2人目)=5日午後、首相官邸
〔写真説明〕ジョブ型人事推進会議終了後、記者団の質問に答える富士通の時田隆仁社長(中央左)と、レゾナック・ホールディングスの高橋秀仁社長(同右)=5日午後、首相官邸

(ニュース提供元:時事通信社)