2024/09/04
防災・危機管理ニュース
【シリコンバレー時事】3日の米株式市場で、米半導体大手エヌビディアの株価が前週末終値比9.5%急落し、時価総額が約2790億ドル(約40兆円)目減りした。経済指標の弱さを背景に景気減速への懸念が強まり、過熱気味のAI(人工知能)半導体関連銘柄に売りが広がった。米メディアによると、1銘柄の1日の減少額としては過去最大。
エヌビディアはAI半導体で圧倒的なシェアを握る。2022年の米オープンAIによる「チャットGPT」公開後の需要の高まりを捉え、業績が急拡大。時価総額は今年6月に3兆ドルを超え、一時アップルやマイクロソフトを抜き首位に立った。24年5~7月期決算も売上高、純利益ともに四半期ベースの過去最高を更新した。
ただ、半導体新製品「ブラックウェル」の生産が遅れているとの懸念を払拭できず、株価はさえない。また、ブルームバーグ通信は3日、米司法省が反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いで、エヌビディアに証拠提出を求める召喚状を送付したと報道。独禁法訴訟に発展するとの見方も強まっている。
ブルームバーグの世界長者番付によると、フアン最高経営責任者(CEO)は3日、98億ドルの資産を失った。資産総額は949億ドルで、18位に付けている。
〔写真説明〕米エヌビディアのロゴ(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方