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8月8日に南海トラフ地震に関する初の臨時情報が発表されたことに続き、8月12日には台風5号が東北地方を横断し、16日には過去最強クラスともいわれる台風7号が関東地方に接近した。今年の夏は、日本全国がまさに自然災害と隣り合わせになった。

南海トラフ地震臨時情報を受け、一部の自治体では海水浴場を閉鎖したほか、交通機関では列車の速度を落として運行するなどの措置を取った。台風では、JR各社が計画運休を実施した。国土交通省では2019年に鉄道の計画運休について48時間前には「運休の可能性」、24時間前には「詳しい運転計画」を明らかにすることが望ましいとする指針を発表。今回の鉄道会社の対応も、この指針に基づいたものだ。幸い、大規模な被害は発生せず、多くの人々が胸をなで下ろした一方で、避難準備や交通の混乱に徒労感を覚えた者も少なくない。今後も繰り返される災害の事前情報について、住民はどう対応すべきか考えてみたい。