2024/07/23
防災・危機管理ニュース
住宅メーカー「ポラス」(埼玉県越谷市)の男性社員=当時(24)=が2020年に自殺したのは、客からの迷惑行為「カスタマーハラスメント(カスハラ)」による精神疾患が原因として、柏労働基準監督署(千葉県柏市)が労災認定していたことが23日、同社などへの取材で分かった。自殺とカスハラの因果関係を認めた労災認定が明らかになるのは異例という。
同社などによると、男性は19年4月に入社し、主に注文住宅販売の営業を担当。千葉県内の住宅展示場で働いていた20年8月、社員寮の部屋から飛び降りて亡くなった。
同年2月、住宅を新築していた男性客に追加費用が必要になると説明したことをきっかけとして、叱責を受けるようになった。それ以降、委託業者が汚した隣家の外壁を清掃させられたり、休日に電話に出なかったことを叱責されたりした。会社側は迷惑行為を把握していなかったという。
遺族が22年2月に労災申請し、柏労基署が昨年10月に認定した。
ポラスの担当者は、「労災認定されたことを真摯(しんし)に受け止めている。二度と同じことを起こさぬよう、社内に相談窓口を設置した」と話した。
(ニュース提供元:時事通信社)
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